マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーA

川上善兵衛氏によって作り出された日本固有の品種です。アメリカ系のベーリー種とヨーロッパ系のマスカット・ハンブルク種の交配によって生み出され、耐寒性、耐病性に優れています。日本環境に合わせて開発されたので、日本で育てやすい品種です。 

フォクシー・フレーバーというキャンディーのような独特の香りが特徴で、イチゴの風味が感じられます。渋みが少なく、ボディは軽やかです。マスカット・ベーリーAは紫黒色をした薄めの皮をしており、粒と房は大きいのが特徴です。

イチゴを感じる赤い果実の香り、甘いブドウの香り。果実味が強く渋みや酸味は低めです。海外からも注目、甲州に続いてOIV認定されました!

OIVは、ブドウ栽培やワイン造りに関する問題などの研究に取り組む国際ブドウ・ワイン機構です。フランスに拠点を置くワインビジネスでは権威ある機関です。OIVに認定されると、EU諸国へ輸出・販売をする際のワインのラベルにブドウ品種を表示する事ができます。マスカット・ベーリーAがOIVへの認定に向けて動き出したのは、白ワインの甲州種が登録された2010年後です。3年後の2013年にOIVに認定され、日本の赤ワイン品種としては初の登録となりました。       

マスカット・ベーリーAは、渋みが少なくソフトな口当たりのワインです。酸味や渋みが抑えめで、フルーティーな味の印象が強いという特徴があります。お酒が強くない人でも飲みやすく、フレッシュなみずみずしさを感じます。                           

マスカット・ベーリーAワインは国産ワインだけに和食全般との相性が良いです。煮物や鍋にも合うので、日常的な家庭料理に気軽に合わせて楽しむ事ができます。魚料理にも合うので、お刺身やお寿司などの魚を使ったレシピに合わせて飲むのもおすすめです。醤油ベースの煮魚なども良く合います。居酒屋などでマスカット・ベーリーAワインを飲む場合のおすすめは、タレを使った焼き鳥です。醤油の味や甘みのある味噌などのソースに合うので、照り焼きチキンや味噌煮込みも合います。

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